TemuとAliexpress徹底比較
TemuとAliExpressは、どちらも中国を拠点にする格安ECサイトとして急速に利用者を増やしています。
しかし、実際に使ってみると両者にはかなり性格の違いがあり、「どちらが良い」というよりも、目的によって使い分けるのが賢い利用法と言えます。本記事では、価格帯・商品ラインナップ・配送スピード・安全性・UIの使いやすさなど、利用者が気になるポイントを踏まえて両者を比較します。
ぽちリ隊長の使い分けはザっとこんな感じです。
■ 価格帯の違い
どちらも低価格で知られていますが、Temuは“表示価格=最終価格”に近い分かりやすさがあります。クーポンやまとめ買い割引が随時発行され、アプリが自動的に最安値を反映してくれるため、初心者でも迷わずに購入できます。
一方、AliExpressは最安値の幅が広く、掘り出し物が多い反面、価格差も極端。店ごとの品質差が大きいので、“安物買いのリスク”も存在します。
■ 商品ラインナップ
Temuは日用品・ファッション・ガジェット小物など、生活に直結するアイテムの品揃えが中心です。Amazonで売っているような小物の「完全下位互換価格」の商品が多く、実用性重視のユーザーに向いています。
対して、AliExpressは世界最大級のマーケットプレイス。
電子部品、DIYパーツ、工業用品、ニッチなガジェット、オタク向けアイテムまで、とにかく“何でも売っている”のが特徴。専門性の高いパーツやマニアックなアイテムを探すなら圧倒的にAliExpressが有利です。
■ 配送スピード・物流品質
Temuは自社物流を採用しているため、平均してAliExpressより到着が早い傾向があります。最近は日本向け配送ネットワークも強化され、早ければ5〜8日で届くこともあります。返品対応もスムーズで、“Amazonを意識したサービス設計”が随所に見られます。
AliExpressは、出店者ごとに配送方法が異なるため、到着までのスピードが安定しません。Seller Shipping、Cainiao、AliExpress Standard Shippingなど、選べる分だけ複雑で、2〜4週間かかる場合も珍しくありません。ただし、Sellerによっては驚くほど早く届くケースもあります。
■ 安全性・購入トラブル
Temuは、購入後に何か問題があるとアプリ内サポートがすぐ対応し、返金処理がシンプルで早いのが強みです。商品が届かない場合も保証がしっかりしています。
AliExpressも購入者保護制度がありますが、紛争(Dispute)を開く必要があり、英語でのやり取りが必要になることもあり、初心者には少しハードルが高めです。
■ UI・使いやすさ
Temuは完全に“スマホ前提”のUIで、画面構成がシンプル。クーポン適用やおすすめ商品が最適化され、買い物が直感的で分かりやすいです。
一方のAliExpressは、選択肢の多さがメリットでもありデメリットでもあり、情報量が膨大で初心者には難しく感じるかもしれません。細かく商品を比較したり、パーツを探したりする上級者にはむしろ向いています。
- 手軽さ・スピード・初心者向け → Temu
- 品揃え・専門性・マニアックな用途 → AliExpress
- 価格の分かりやすさ → Temu
- 最安値を探して掘り出し物を見つけたい → AliExpress
結論として、
Temuは“安いAmazon”
AliExpressは“世界最大の激安メガモール”
用途に合わせて両方使い分けることで、より賢く、よりお得にネットショッピングを楽しむことができます。
